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2020年5月 6日 (水)

これまでの生活様式は非合理性の経済でもあった

 私達は、これまでの生活様式にすっかり馴れてしまっているので、たとえ不便であるにせよ、平時において新しいやり方に変革しようという気になりません。むしろ、惰性でこれまでのやり方を続けていこうということになります。

これまでも、デジタル技術を駆使して、テレワーク、遠隔診断、ECや無人店舗、遠隔教育、ネットバンキングといった仕組みは導入されていましたが、なかなか普及しませんでした。そして、普及しないものは、改善されず使い勝手の悪いまま放置されたままになってしまいます。

 今回のパンデミックでは「新しい生活様式」への行動変容が求められています。これは「わざわざ行く」「その場所に拘束される」「時間を拘束される」という不便を解消するという変革を起こす好機でもあります。わざわざ行く必要がなくなれば公共交通機関にかかる負荷も低減され、二酸化炭素の消費も抑制されます。大勢の人が働くオフィスも小さなもので済みます。浪費される時間を減らすことができれば、より多くの時間を生産活動に振り向けることもできます。時間に追われ余裕のない日々を過ごしている現代人にとって、もっと自分の人生にとって価値のあることに時間を使えるようにもなります。

 これまでの生活様式は不便であったばかりでなく、コストや時間を無駄に費やしてばかりいたように思えます。経済合理性(高効率と低コスト)を追求していたこれまでの経済は、実は、非合理性の経済だったのではないでしょうか。

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